大いなる豆 大豆
栄養価の高いことでいられる代表的な食べ物に「大豆」があります。
別名「畑の肉」とも言われ、日本でははるか昔から食されてきた食べ物です。
大豆が「大きい豆」と書くのも、その形・大きさからではなく「大いなる豆」という意味が含まれていると言われています。
更に、大豆は日本の文化や加工技術によって多様に変化し、様々なかたちで私立ちの食卓を支えてきました。その大いなる豆のパワーについてお話ししたいと思います。
大豆に含まれるたんぱく質はおよそ35%ですが、これを牛肉のサーロインステーキ100gに含まれるたんぱく質の量と比較してみると、およそ半分の48gで賄えます。
更に、およそ30%の炭水化物と20%の資質を含んでいますので、大豆は栄養価に優れた食材なのです。
しかし、大豆は生のままだと消化不良を起こすなど、体に害のある成分も含まれているので食べれません。そこで、先人たちは加熱など様々な加工を加え、食べる方法を手に入れたのです。
例えば
・目が出たころに暗室で育てれば「もやし」
・成熟を待たずに収穫したものは「枝豆」
・成熟した大豆を水と共にすり潰し、ろ過、加熱すると「豆乳」
・豆乳の搾りかすが「おから」
・豆乳を加熱して、表面近くの水分が蒸発した膜が「湯葉」
・豆乳に凝固剤であるにがりを入れて固めたのが「豆腐」
・豆腐に熱を加え加工すれば「油揚げ」「厚揚げ」
・大豆を炒ってすり潰したのが「きな粉」
・似た大豆に菌を加え、発酵させることにより「納豆」「味噌」「醤油」
このように数多くある豆類の中でも、群を抜いたタンパク質の含有量が大豆を特別な豆、つまり大いなる豆にしたのです。