玄海町町長さん、佐賀県知事さんは海江田経産大臣に安全であることを国が保証するので、

玄海原発の定期検査後の再起動を了承してくださいといわれ、そこまで言われるのならという感じで、

再起動を了承しようとされていました。

     

    

それでも古川県知事さんは、「菅総理にも来ていただいて、総理からも直接聞きたい。」

言われていました。

 

     

  

 それはそうでしょう、

菅総理は、その場その場で、感覚的で、人受けがしそうなことをいいかねませんから。

私のようなものでも、絶対に菅総理から直接聞くことが必要だと思っていたくらいです。 

 

      

     

       

菅総理の行動パターンは、数日前まで了解していたような事でも、新しそうなことがあると部下や

組織のことは考えずに、堂々といい恰好の方を取りたがる方です。

ウソか、ホントかご本人は、気づいていない。

 

今回の場合も、海江田さんは佐賀出で絶対安全ですみたいなことを言われているが、

菅さんが来たら、とんでもないことを言いかねないなという感じがしていました。

孫さんと盛り上がって、再生エネルギーに見入ってしまわれましたので、このようなことを

このホームページにもいつ書こうかな、いつ書こうかなと考えていた矢先でした。

 

 町長さんも県知事さんも海江田さんも、ヤッパシ、梯子を外されましたね。

 

   

    

 

    

 案の定、菅総理は組織の中で、調整も終わらぬまま「ストレステスト」をすることを指示して

いると国会で言いだされました。

   

  

     

「ストレステスト」といってもどんな項目をやるのか、どんな体制でやるのかも全く考えてもいない

ままです。

多分、「ストレステスト」について、菅総理ご自身も余りご存じないような感じのようです。

 

 「じゃ、ストレステストが終わるまでは、玄海原発は起動しないんですか。」と聞いても

明確な回答はなく、「海江田・細野両大臣に指示している」ということを繰り替えされるだけです。

 

   「ストレステスト」はやった方が良いとは考えますが、どのような項目についてやるのかということに、

また議論沸騰することになるのではないでしょうか。そうすると結構時間がかかることになります。

    

  

一般的に原子力発電所の設計をする場合は、「発電用原子力設備技術基準」という

法律に定められた基準に基づいて設計をします。

  

ですから、この基準の設定を超えたものは、「想定外」ということになります。

   

台風の風速とか地震の大きさなどについても、この技術基準で計算の基にする値が

決められています。

   

今回の災害で、国会の答弁で「想定外」という言葉を何度も聞かれて違和感を持たれた方が

多かったと思いますが、「想定」とはこのような位置づけです。

 

したがって、抽象的な「想定外」ではないのです。

原子力発電所をつくる場合は、この技術基準にしたがって、

設計をし、建設をして、この基準にしたがって、試運転をし、合格しなければ

ならないのです。

これらを仕切っているのは経産省です。

したがって、経産省の責任は大きいものがあります。

 

一方電力会社は、保安規定をつくり、

これにしたがって、運用して行くことになりますが、

この運用規定も経産省に提出し、

変更がある場合は、変更届を出さなければならないことになっているはずです。

   

 

 

     

       

そこで、「ストレステスト(耐性試験)」とは、概略どんなものかというと、設計の基になっている基準、

例えば

地震の大きさを現在の基準値を超えて、さらに大きくしていったら、どの程度の大きさになったら

耐えられなくなるかとか、津波の大きさを大きくしていったらどの程度で問題になってくるかと

いったことを計算することになります。

そして、現状は、このくらい心配ないんですよといったことを表現することになるんだと思います。

 

  

      

     

海江田経産大臣の認識としては、上の様なことなので、現状で今回さらに厳しくした安全基準を

満たすように対策をしていますから、大丈夫なので、再起動させてください。

 

    

「ストレステスト」は、今から始めますので、これによって、さらに考えられないくらい大きな事象が

あったとしても大丈夫ということを分かってもらえるでしょう。安心して頂けるでしょうと言いたいん

だと思いますし、そのようなことを言われていたように思われます。

要は、安全性確認の「追認」なのだという思いです。

 

ところが、菅総理の口調は全然違うんですね。完全に梯子を外しました。

 

     

      

 菅総理は、分からないまま具体的なことを言えば、また突っ込まれるということで、なんにも

言えないような感じの方ですが、

     

ある時期の市民運動出身であるだけに、周囲から突っつかれることは怖いんでしょう、

それを防御するために、必死に口角泡を飛ばして防御しようとしたがります。

怖がりであり、人受けしたがりです。

組織より個が、自分が大事なんでしょう。菅総理が育ってきた環境からきているものでしょうか。

       

 

   

そして、自分は一生懸命やっているんですとか全力でやっているとか、すぐに言われます。

当たり前です。一生懸命やってるつもりでしょうけど外から見たらなんにもしていないんです。

だから、困るんです。

総理大臣が、一生懸命するということは、当たり前のことでしょう。

結果が出てるかどうかということは、全く気にされていないようです。

 

     

  

     

申し訳ありませんが、大きなことを判断するには知恵も知識もなさそうな方ですから、何事も

ぐずぐずして先には進まないので、誰が総理大臣をやっても同じということではなく、菅総理では、

前に進むには、時間がかかり、遅くなってしまう、チームを束ねて、すすめることは苦手の方ですので、

交代されてはいかがですかと国民も思い出しているんだと思います。

 

    

   

これで、九州電力の需給バランスがどうなるのか心配になってきます。

 

ここまで書くと電力会社の原発がない場合の供給力と需要、予備力について、そして従来から

適正予備率は8~10%くらいだといわれていますが、この辺のことについても触れざるを得なく

なってきます。次の機会にこの辺のことを書いてみようと思います。

朝のTVで、電力会社の言い分がおかしい、おかしいと叩いているようなトーンですが、

TVの解説をされている方の言い分は、かなり外れているのが多いように感じています。

     

 

    

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