タイトル_03

ここでは方原での行事について紹介していきます。
(ただし、一部行われなくなった行事や内容が変更となった行事も含まれます)


■花見

起こり: 方原地区の人の親睦を深めるため、親も子も孫もみんなが仲良く暮らすようにと始まった。
場所  : 方原を「上」、「中」、「下」と三つに分けて、毎年会場となる家を順番に替える。家を新築したり、結婚式があったりしたら、特別にそのことを喜んで順番を代わることもあった。
方法  : 材料・燃料を持ち寄り、みんなで献立を作ってご馳走を楽しむ。


■虫追祭

起こり: 米麦粟などの農作物に被害を与える害虫を追い払うために神様にお願いする豊作祈願でもある。
場所  : 方原地区のお宮(十五社宮)で行われる。
方法  : 水稲の作付が終了したことを確認してから区長(自治会長)さんやが日にちを決める。
      楠浦の諏訪神社の神主さんを招いてお祈りをしてもらう。

■地蔵様の祭り

起こり: 仏教では地蔵様は子供たちをお守りしてくださると教えているので子供たちが健康で
       すくすくと育つように願いを込めておまつりする。
             方原が始まったころからあるようで、「文久」、「文化」という文字が見られるが、
             それ以前の地蔵様は残っていない。黒こげになったり、首の無い地蔵様もあることからお堂が
             火災になったこともあるらしい。
場所  : 方原上のお宮(十五社宮)下の地蔵様のあるお堂で行われる。
方法  : 方原上地区に地蔵様がおまつりしてあり、旧暦の6月24日に仲間が寄り合っておまつりする。
             この頃は交通安全祈願が主になっており、みんながお団子などを持ち寄って行われる。


■十五夜

起こり: 中秋十五日の夜、満月で月がまんまるになるのをよろこんで行われた。(旧暦九月十五日の夜である。)
       中国から仏教と一緒に渡ってきたお祭りであると考えられる。いつから始まったかは判らない。
             その年の豊作祝いと来年の豊作を祈った行事でもある。
場所  : 方原公民館で行われる。
方法  : 方原では大きな綱を作って「方原上区」、「方原下区」に分かれて綱引きをする。
             稲藁は各戸から子供たちが集めてきて、綱は青年の人が作る。


■秋祭り

起こり: 豊作感謝が起源。今は早期作で米の収穫は夏に終わって時期がずれるが、
             秋の収穫がすんで農民が少しゆっくりとなった時に豊作だったことを喜んでお祭りをするようになった。
             昔、地主、小作という百姓・農民の暮らし方があったとき、地主のひとがたくさん米がとれたことを
             神様と小作人にお礼をするという意味も含まれていたようです。
場所  : 方原地区のお宮(十五社宮)で行われる。
方法  : 


■あたご様

起こり: あたご様をおまつりする。仏教よりも神社関係とおもわれ、海と山の守り神のようである。
      いつ神社がたったかはわかっていない。
場所  : 分校跡の上の神社で行われる。
方法  : 


■神待ち(かんまち)

起こり: 10月は神無月というが、これは全国の神様が会議のため出雲の国へ集まられ、一ヶ月会議をして、
      いろいろ決定事項を持って帰って来られるというので、これをお迎えするため、皆が十五社宮に
      集まって待つのである。
場所  : 方原地区のお宮(十五社宮)で行われる。
方法  : 「にわとり飯」を作り、握り飯にする。青年男子はお宮(十五社宮)で角力(相撲)をとり、
      その他の人は夜半までたき火であたたまりながら応援などして待っていた。


■山神様

起こり: 今でも山は炭を作ったり柱や板を作ったりする大切なものであり、また、雨水を地下水にして
      保ってくれるのも山である、その山を守っておられる山の神様に一年の御苦労を感謝するとともに、山に入って迷ったり、木から落ちたり、木の下敷きになる等しない様、また、山火事などが起こらぬ様に
守ってくださるように祈るためおまつりをする。
場所  : 竹柏という御神木のところで行われる。
方法  : 


■春祈祷(はるぎとう)

起こり: 一年のはじめ米などの豊作と農作業の安全を祈るため始まった
場所  : 方原地区のお宮(十五社宮)で行われる。
方法  : 方原上、下、両区長さんが主催する。方原地区に悪魔が侵入しないように道切りの七五三縄を張る。


■敬老会

起こり: 方原分校の先生だった方が、方原上、下区民、特に男女青年団の方と相談して皆仲良く暮らすこと、特に老人の方のそれまでの一生懸命に働いてこられた功績に感謝すること、先祖の方を敬うこと、そして方原を愛することを皆に伝えるちう目標を掲げて第一回の敬老会を始められて、それからずっと続いている。
場所  : 方原公民館で行われる。
方法  : 


上記以外にも「お大師様」や「地の神様」等の行事が方原では行われています。