交換作業中の図

ウオーター・ポンプ交換作業

内燃機関というのは燃焼室内における燃料の酸化反応(燃焼)により発生したガスの膨張圧力を動力に変換する機械です。原理的には燃焼温度が高いほど大きな力を出せますが、燃料の特性や機械材料・構造上の熱的限界のため一定以上の温度にならないよう冷却装置が付いてます。

 

エンジン内部に冷却水を循環させるのがウオーター・ポンプの役目です。国産車の場合は走行距離10万Km以内では滅多に壊れませんが外車の場合はそれ以内で水漏れを起こす例を比較的多く見かけます。本日はその交換作業をやっております。

 

ベルトで駆動されるためポンプ回転軸を支持する部分に偏った負荷がかかり軸中心がズレて水が漏れだすというのがその主な症例です。

 

 

ウオーター・ポンプ本体

ウオーター・ポンプ

冷却水ポンプ本体の画像です。左端の黒い部分が回転して冷却水を循環させます。軸がズレるとこの部分がエンジン内部と干渉して金属同士が擦れ合う音が響くこともあります。

また腐食によって摩耗し、軸は回っていても水が循環していない例などもあります。この場合、水量は足りていてもオーバーヒートしてしまいます。L.L.C.濃度が低いと発生頻度は高くなります。

 

こうした冷却のメカニズムは原子力発電でも基本的には同じです。致命傷にならないよう日常の点検をお忘れなく☆

 

 

 

 

 

 

 

2012年12月14日更新