連日の好天でいいお正月です。今日は仕事始め、私も歌舞伎座に出掛けました。お正月の歌舞伎座は大きな門松に、四斗樽のお酒、正月飾りも賑々しく、人々は着飾ってお芝居を楽しみます。昼の部「将軍江戸を去る」徳川慶喜が千住大橋を渡って水戸に蟄居するまでのお話、「大津絵道成寺」は愛之助の五変化、早変りが楽しいです。「伊賀越道中双六・沼津」は吉右衛門、雀右衛門、歌六の役者さんがそれぞれ好演、15分位の間にお掃除を済ませて、4時には、夜の部の開場、4時半開演になります。座席は昼の部と同じ、2列16番、「井伊大老」松本幸四郎が、桜田門暗殺前夜の大老を演じます。「越後獅子」「「傾城けいせい」は舞踊劇、前者は中村富十朗の七回忌追善狂言で長男の鷹之資の一人舞踊です。「傾城」は坂東玉三郎、本当に綺麗!豪華な衣装を何回も換えて、美しく気品漂う艶やかな玉三郎は、しっとりと四季それぞれの風情を舞います。最後「松浦の太鼓」は忠臣蔵の物語を、吉良邸の隣屋敷の松浦鎭信から見た討ち入りの話です。俳諧の宗匠宝井其角と赤穂浪士大高源吾との、「年の瀬や 水の流れと 人の身は」の上の句と「明日待たるる その宝船」のやり取りで物語が展開します。9時に終演、堪能しました。西桟敷席にブライダルの桂由美さんが観劇なさっていました、とてもお綺麗でした。

壽初春大歌舞伎-8
2017年01月05日更新