沖縄の和田静子さんからのお便りに、(私の好きな言葉)がありました。早速調べました。高村光太郎の「落ち葉を浴びて立つ」という長い長い詩の中の一節です。
「どこかで伽羅のくゆっているような日本の秋のなまめかしくも清浄な一天晴れたお日和さまよ。」で始まり「私はもう少しこの深い天然のふところに落ち込んで、雀をまねるあの百舌のおしゃべりを聞きながら、心に豊饒な麻酔を取ろう、有り余るものの美に埋もれよう。」で終わる中ほどにこの和田さんのお好きなフレーズがありました。「--あふれてとどめあえぬはよろしきかな、程を破りて流れ満つるはたふときかな」和田さんの好きな言葉だそうです。秋の桜林の廃園に分け入って、惜しみなく体に心に降り注ぐ黄金の落ち葉を浴びて、有り余る自然の恩恵に身を委ねる心境、と察しました。和田さんも沖縄の大自然に身を委ね幸せな日々を過ごして居られるのですね!
2016年12月16日更新