昨・10月4日は亡姉、石井文子の28回目の祥月命日になります。この日の為に今年初めから準備をしていたことがあります。姉のお墓は、浅草松ケ谷、スカイツリーを見上げる賑やかな街並み「池の妙音寺」さんにあります。このお墓には姉と生まれてすぐに亡くなった水子が眠っています。可愛らしい女の子でした。長男の哲也は57歳になりますが、知的障害を持ち、天草の「ゆうすい」のお世話になってとても元気に暮らしています。いずれ哲也がこのお墓に入った後は入る人がいませんので、所謂無縁墓になりますので気になっていました。一方、加藤家のお墓は、浅草から約10分、上野の山の東京都営の「谷中霊園」にあって両親と主人、そして3月10日の東京大空襲で5歳で亡くなった主人の弟(良三ちゃん)が眠っています。浅草のお墓を墓じまいして加藤家のお墓に姉と水子を合祀する為の手続きを進めてきました。まず、主人の弟と私の姉たちの了解を得る事、東京都の許可を得て書類を谷中霊園管理事務所に提出する事、「池の妙音寺」さんの許可を得る事、石屋さんに頼んで、お寺の墓石の撤去と谷中霊園に移設と新設、出席者とお清めの食事会、等々、皆に手伝ってもらって無事に終了する事が出来ました。早朝から仏間に入って、お位牌になってしまった姉に(今日はお引越しをしますからね!)写真を手に取って話しかけました。姉と主人とは同い年で、同じ吞兵衛で仲良しでした。加藤のお仏壇には(姉と水子ちゃんをどうぞ宜しくお願い致します)心を込めて祈り、快諾してくれた弟や姉、甥や姪に感謝しました。こうして長年の懸案だった問題が解消しました。結局、私も同じカロート(唐櫃)に入って懐かしい人達と永遠の命を共にできますので、とても、とても安堵しました。軽やかな秋の陽ざしを受けてお花に注いだ水滴が光っています、暮れなずむ高い空を仰げば、何処からか金木犀の香りが漂ってきます。いい日一日、愛しき人達、引き続き安らかにお眠り下さい、有難う御座いました!
                                          (合掌)

墓じまい







2020年10月06日更新