今日、8月22日は亡くなった主人のお誕生日です。平成9年(1997年)1月に亡くなって今年で23年目、87歳になります。穏やかで60歳で引退してからは、読書と、テレビの時代劇、フィルター付きのロングピースを嗜み、たまに誘われてゴルフ、夜には、新潟の銘酒「越の寒梅」を湯のみでお燗をせずに何杯か!若いころからお酒は好きでした。結局、肝臓に癌がみつかってから、僅か2ヶ月、自宅での療養も最後の5日間は井田病院の宮森先生に看取られて両親のもとに逝きました。私はそれから約半年、何もする気が起こらずにいましたが、熱海の街中の雑貨屋さんに面白い形の篭がぶら下がっているのを見つけて、これに絵や文字を描いた和紙を張って柿渋を塗って一貫張りにしよう!と思い立って始めたのがきっかけになって立ち直りました。
元気だった主人が先立ち、病弱だった私が長い命を与えられる、運命のいたずら、とでもいうのでしょうか?お仏間で静かに菩提を弔いたいと思います。

正昭④


2020年08月22日更新