第三部の最後は「廓噺山名屋浦里」です。これは新作歌舞伎で初めての上演です。テレビの「ぶらタモリ」という番組(視たことない)でタモリが実際にあった話をしたのを、笑福亭鶴瓶が平成27年1月に新作落語として口演し、これを聴いた中村勘九郎が(ぜひ歌舞伎に)と云う事で歌舞伎として上演されました。鶴瓶さんの長男駿河太郎さんも「牛太郎の友蔵」として初めて歌舞伎座の舞台を勤めています。中村七之助の浦里花魁が綺麗で「花魁道中」で花道を引き揚げ、心温まるうちに9時幕となり終わりました。話題の舞台でした。帰りの首都高速は工事があって渋滞しましたが、進行方向のビルの谷間に上弦の月が見え隠れして、箏曲のテープを聴きながら幸せなドライブをしました。

中村屋の兄弟
2016年08月10日更新