谷中霊園を出て上野駅方向に向かうと、立派な由緒ある建物が並びます。左手にまず芸大です、右手にも芸大の大学美術館がありますが芸大、と云えばやはりこの赤レンガです。並んで旧因州池田家の江戸屋敷表門、真っ黒く古びていますが、なんとも重々しく貫禄があります。次に国立博物館、「神話の国・古代ギリシャ展」をやっていました。国立博物館には、沢山の建物があります、本館、平成館、法隆寺宝物館、表慶館などですが、門から本館に辿り着くだけで疲れてしまいます。向かいにある噴水も見事です。今日は高く低く飛沫を飛ばしながら涼しげでしたが、竹台中学校時代、乾ききったこの中に入ってスケッチをした記憶があります。博物館を過ぎてすぐ右手に、日本で唯一の国立科学博物館がレンガ色の姿をみせます、この奥に先日、日本で20番目の世界遺産となった「国立西洋美術館」があります。連日行列が出来る賑わいだそうです。科学博物館の先は、徳川家代々の将軍の墓地のある寛永寺、そして輪王寺両大師堂そして両大師橋、この橋の下は山手線、京浜線、新幹線、上野駅を通過するすべての、電車、列車が走っています、そして戦時中、東京にいて空襲に遭い。姉と手を繋いでこの両大師橋まで逃げのびた忘れられない橋です、今日、車の通り道の他にも上野の山には紹介しきれない文化、観光があります。春爛漫の桜の名所、西郷隆盛の銅像、歴史を今に遺す数々の場所、上野東照宮の宮司さんで赴任なさった嵯峨先生、退職後、原爆禁止運動をなさっていました。今、竹台中学校の跡地は何になっているのでしょうか?一度ゆっくり散策してみたいものです。

上野公園-博物館・正門
2016年07月22日更新