お寺からほど近い所に30基程の立派なお墓が並んでいます。ここにお墓を持つ人達の先祖はその昔、平家の落人伝説がある位で、十日町市に合併される以前、「田代部落」という、山深く分け入った所に集落を作って生活をしていたのですが、冬場になると行き来が出来なくなってしまうので、町が集団で下山するように指導して、山の上にあったお墓もここに移したのでした。墓石を見たら平成6年の建立になっていました。お墓が出来た時、お世話になった方々をお呼びしてご挨拶をさせていただいてからもう20年の歳月が過ぎたのです。このあたりの納骨は、カロートという納骨室に骨壷を逆さにして遺骨を土の上に還します。文字通り、土に還るわけですね!石を刳り抜いたろうそくとお線香立てに火を灯し、香華を手向けました。勝志さんの家のお墓も同じ並びにあって、お参りさせて頂きました。中嶋キミさんにとって、お墓と遠く離れて生活していても、忘れえぬ故郷です、両親にご先祖に感謝して毎日を楽しく笑顔で暮らして欲しい、と願いました。

お墓詣り
2016年05月25日更新