敬愛する瀬戸内寂聴さんが令和3年11月9日午前6時3分、心不全のため京都市内の病院で亡くなりました。1922年(大正11年)5月15日生まれ、99歳でした。とうとう来るべき時が来た!の思いでいます。今年になって3月1日に篠田桃紅さん、4月4日に橋田寿賀子さん、そして又寂聴さん、様々な分野で活躍なさった日本を代表する女性の方々が相次いで亡くなりました。新聞、テレビ、ネット、様々な分野から追悼の言葉が述べられてお別れを惜しんでいます。寂聴さんの明るい笑顔、前向きに物事を捉えて挑戦する姿、書き、愛し、祈った人生は、どれほど多くの人々に勇気を与え、励まし、救った事でしょう。今は亡き寂聴さんに惜しみない拍手を送りたいと思います。99歳、最後まで机に向かい「命がある限り書く」「遺言だと思って書いている」何故書き続けるのか「まだお母さんとも喋れない幼い娘を捨てて文学の道に飛び込んだから、書き続ける責任がある。私は幸せになっちゃいけないの」
私も昔、浄土宗の「五重相伝」という宗義の秘奥を相伝する儀式に参加してその口伝を授かりました。そして住職様から戒名の一部を頂き(好きな漢字は?)と聞かれて寂聴さんの「寂」一文字をいれて頂いて「寂譽」の譽号を戴きました。寂聴さんが遺してくれた言葉の数々、あの笑顔、生涯私の心の奥深くに刻まれて私を励ましてくれることでしょう。寂聴さん、有り難うございました、お疲れ様でした、御仏と共に安らかにお休みください。合掌。

寂聴さん
2021年11月14日更新