NSさま、ご本をお送り頂いて有り難うございました。
先ず、お薦めの「安楽病棟」から読み始めました。老人介護や障がい者の施設は、天草にもたくさんあって、かつては大正琴や絵手紙でボランティア活動に訪れる機会も多く、利用者や医師、介護職員の様子をかいまみて大変だなー、とは思っていたのですが本編の主人公のひたむきさは尊敬に値します。はじめは読んでいて気持ちが落ち込むのを感じましたが、いずれにしても吾が行く道です。真摯に受け止めました。
「薔薇窓」上下二巻、読み応えありました。「アフリカの蹄」、三冊とも帚木蓬生氏の著書です。精神病医とは言え、博識というか凄い知識力にただ感嘆しました。大阪なおみさん着用のマスクで話題になりましたが、人種差別に関する知識は殆どありません。帚木蓬生作品は初めて読ませて頂きました。
桐野夏生さんの「猿の見る夢」お名前は時々新聞広告で新刊の紹介される大文字だけは見ていましたが、彼女はフランス在住ですよね、私、主人公のような男性は大嫌い!読んでいるうちに気分が悪くイライラしましたが、何とか最後まで読み進みました。そして、清水ともみさんの漫画による「命がけの証言」中国のジェノサイド、筆者は自身で視、聞いた経験から声を上げたのでしょうが、私、漫画は読んだことがなくてピンときませんでした。最後に、高田郁(かおる)さんの「あきない世傳」全10巻。彼女の作品は貴女に教えてもらって「みおつくし料理帖」「出世花」「蓮花の契り」などテレビ化されたのもあって愛読しました。表紙の絵も、ご自分で描かれるそうで可愛くて好きです。「あきない世傳」は読もうと思ってだいぶ前に買ったのが天草に積んでありましたが①から⑦まであるのですが⑩巻まであるのですね、あと3冊ネットで購入、読んだら友達に回します。いずれも若い主人公のひたむきな生き方に引き込まれます。緊急事態が解除されたとは言え、自粛の日々は変わらずかえって落ち着いて読書に耽れて幸せでした。今日天草のJA直営の(とれたて市場)で可愛いミカンを見つけました。試食したら美味しかったので少しばかり同梱させて頂きました。11月には帰宅の予定でおります。どうぞ、お大事にお過ごし下さい、長いこと拝借させていただいて有り難うございました。

帚木蓬生

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2021年10月08日更新