箱根・塔ノ沢に「あじさい寺」と言われる浄土宗、阿弥陀寺があります。今朝の朝日新聞に(和宮ゆかりの古寺 琵琶響く)の記事がありました。ご住職は水野賢世先生。鎌倉の大本山「光明寺」で一年に一度、詠唱大会があり、御詠歌とお舞のご指導をしてくださる先生です。阿弥陀寺は、幕末皇女和宮が(惜しまじな 君と民とのためならば 身は武蔵野の 露と消ゆとも)の歌を遺して京都を去り、将軍徳川家茂に降下の途中に阿弥陀寺でご休息なさったお寺さんだそうです。水野先生は琵琶を演奏なさり、いつぞやの大会の時に真ん前で弾じられた「平家物語」の一節を感慨深く拝聴しました。コロナ禍で大会は三年目も中止しています。「あじさい寺」と言われた境内も高い木の為に日当たりが悪くなって、年々花が減少してきているために、庭の赤い椿に思いが及び「ツバキ寺」を目指して一千本を移植中だそうです。水野先生、お元気でよかった!又、お目にかからせていただきます。

「箱根・阿弥陀寺」
2021年07月09日更新