朝から快晴、昼の部11時開演、①鵺退治(ぬえたいじ)、②寺子屋、大宰府に左遷された菅原道真の若君の身代わりに我が子の首桶を差し出す夫婦の物語、松王丸の海老蔵と女房千代の菊之助、とても綺麗で上手です、時蔵の長男・梅枝がお父さんそっくり、綺麗な女形でした。、③十六夜清心(いざよいせいしん)、④楼門五三桐(さんもんごさんのきり)、京都南禅寺の山門の舞台装置が立派で、しかもそれがせり上がって大屋根のシーンになって吉右衛門扮する石川五右衛門が追手に取り押さえられる場面は圧巻です。夜の部4時半開演、①勢獅子音羽花籠(きおいじしおとわのはなかご)ご祝儀舞台で江戸の風情と祭礼の賑わいを織り込み豪華な顔触れで初お目見得と門出を祝いました。②三人吉三巴白波(さんにんきちさともえのしらなみ)、菊之助のお嬢、海老蔵のお坊、和尚の三人の吉三が出会う大川端の場面ですが、黙阿弥特有の七五調による流麗な台詞、例えば、「月も朧に白魚の」、「駕籠に揺られてとろとろと」、など歌舞伎の代表的な名台詞として知られています。③時今桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ),織田信長の所謂いじめにあって、謀反を起こした明智光秀のお話、④男女道成寺(めおとどうじょうじ),海老蔵と菊之助が白拍子になって登場、いろいろな踊りを見せてくれますが、海老蔵はもともと荒事の家系ですので、やはり踊りは菊之助が飛びぬけて上手です。そして最後は安珍を焼き殺した清姫の亡霊の化身の正体を現し蛇体となって踊り狂います。
閉幕は9時過ぎ、連休最後の日ですが首都高速は空いていて10時前には帰宅しました、歌舞伎座の地下駐車場は最高1500円、設備も良くエスカレーターで入口まで行けますので、この近辺に行く時は何時も歌舞伎座の駐車場を利用しています。楽しい一日でした。

團菊祭五月大歌舞伎-1

團菊祭五月大歌舞伎-3
2016年05月06日更新