バレンタインデーが近づいてきました。チョコレートを女性から男性に贈る習わしですが、隣りの息子から薔薇の花の一輪が届けられました。銀座を歩いていて買ってきてくれたらしいのですが「食べられません」との説明です。本当の薔薇の茎に咲いた真っ白な薔薇の花でチョコレートの甘い香りがします。綺麗にラップされています。彼は結婚して都内に住んでいますが、母の日やお誕生日にはお花を贈ってくれて嬉しいです。考えてみると、バレンタインデーは結婚記念日です。昭和33年2月14日、義母が年まわりや方角を気にする人で、この日に決まり、昔の事ですから上野の家に馴染の美容師さんを呼んで支度をし、迎えに来てくれた義父の車に乗って、目黒の雅叙園に行きました。披露宴は畳敷きの大広間でした。母は末っ子の私が嫁いだ事で、その後ガソリンスタンドの商売を兄に引き継ぎました。義父、義母、母、そして主人も亡くなってしまって、薔薇の花を頂いて思いの深いバレンタインデーを過ごします。

チョコ薔薇-1


2016年02月10日更新