平成9年1月31日、川崎市立井田病院の一室で主人は帰らぬ人となりました。病気が分かってからわずか2カ月、肝臓がんの末期で、遺された時間を家で過ごしていましたが先生の勧めもあって、井田病院に入院し5日目でした。意識は有ったものの苦痛も訴えず、静かな最期でした。姉が用意してくれた白い着物と袴をつけて何時もと少しも変わらぬ様子に信じられない思いでした。義母が浅草の材木屋で主人も学生時代材木を担いでアルバイトをしていましたので檜の柩を頼み、身長が180センチありましたので、なかなか見つからず、東京の最西端、檜原村で見つけてくれました。あの日、あの時からまる19年、自分でも信じがたい長い月日が流れました。岡山からお花が届けられ、仏前に供えしばし瞑想にふけりました。主人と義父と義母、東京大空襲で7歳で亡くなった弟・良三ちゃん、4本のお線香から紫煙が立ち上り話しかけてくれているように感じました。感謝と報恩と加護を願い、静かに今日の日を過ごします。 TTさんご夫妻!毎年欠かさずお花を頂き本当に有難うございます、主人も喜んでいます。  合掌

20回忌-8
2016年01月31日更新