天草の夜明けは遅いです。暗いうちからシャッターを開けて明けゆく空を眺めます。晴れても曇っても、刻々と変わる様子に心が洗われます。時には庭に降りてみます。薄闇の中、槙の木の下に可憐なピンクの花を付けた「ヒマラヤ桜」があります。この寒さにも拘わらず花が咲くのですね!幼いころ、上野の家の前に植木鉢に入れたヒマラヤ桜があって、母が大事に育てていました。同じ花を天草の庭に見つけて時は驚きました。庭の手入れをお願いしている松尾造園さんが植えてくれたのです。母に再会したような感じを抱き、そっと撫でました。天草でも母は私を見守っていてくれます。

寒い朝


2016年01月17日更新