平成9年(1997年)1月31日の夕刻、発病から2ケ月、主人は川崎市立井田病院の一室で宮森先生に看取られて旅立ちました。あっという間でした。あの時から25年の夢のような月日が流れました。でも、亡くなっていなくなってしまった人ってより強く熱く心の奥に生き続けています。あの日はお天気は良かったのですが、病院から連れ帰る時、雨がパラパラと落ちてきました。呉服屋に嫁いでいた2番目の姉が白装束の着物袴を届けてくれてそれを着せました。病んでいる期間が短かったので本当に眠っているようでした。義母の育った家が浅草の材木屋だったので、棺を檜で、と頼みましたがやっと東京都の最西の日ノ出町から取り寄せてくれました。葬儀は家で執り行い、お花を一杯買って自分で棺を一杯にしました。両親と戦災でなくなった弟と、仲良かった私の文姉と楽しく暮らしていることでしょう!
2023年01月31日更新