今日はお仏間のお掃除をしました。(加藤家)と(石井家)、二つのお仏壇があります。浄土宗と日蓮宗と宗派は違いますが、正行寺の先代のご住職のお話では、仏教は宗派は違っても目指す頂点はおなじです。富士山の頂上を目指していろいろな登山道があるのと同じです、というお話を伺って安心しました。お道具を全部出して清めて納めます。昔、幼い私のお役目は真鍮製の花入れや蠟燭たてをとの粉という白い粉で磨くことでした。黒ずんだ真鍮が光を帯びて綺麗になります。今の仏具には真鍮製はあまり見かけません。家具調の小ぶりな仏壇が流行っているのも時代を反映しているようです。写真を少し整理したり懐かしく、ついつい手に取って見入ってしまうのでお掃除が捗りません。中でも、平成17年(2005年)日貿出版社から刊行した「絵てがみ・一期一会」の出版記念パーティーのアルバムを見つけました。渋谷の「ROBINNS CLUB」を会場に、沢山の関係者をお招きしました。懐かしい方々、赤坂(伊志井)のお客さんのお顔も見受けられます。冥界に移られた方々、天草からも出席して頂いて賑やかに楽しんだあの日、あの時、感慨深く思い出に耽りました。当時、大正琴を習っていて大先生と家元の野村絃志佳先生のお姿もあって「荒城の月」「世界に一つだけの花」「ここに幸あり」を演奏しました。「あれも夢、これも幻、遺されし うつつの吾は いかにとやせん」。
2022年12月28日更新