本渡第一映劇で「瀬戸内寂聴 99年生きておもうこと」を上映中なのを教えてもらいました。これは是非行かなくては。ここは、デジタルシネマには対応していなくて、35ミリフィルムの上映を行っています。早速行きました。一日二回の上映、午後の3時15分から。映画監督の中村祐氏が17年に渉って密着取材、大正、昭和、平成、令和と四つの時代を生きた作家であり僧侶であった瀬戸内寂聴さんの本音や金言の数々を満載の貴重なドキュメンタリー映画でした。私はかねてより彼女のまず、明るさ、観察の鋭さ、行動力を素晴らしいと思い、正行寺さんから(好きな一文字は?)と尋ねられた時、(寂聴さんの寂です)と言って戒名に(寂)の字を入れて頂きました。2021年11月9日、99才6ヶ月、心不全で亡くなりました。寂聴さんは「子供を捨てて後悔した」と言っていますが、不倫の末に捨てた娘さんとは、得度の後和解し現在アメリカに住む娘さん、お孫さん、曾孫さんにも会うことが出来たそうです。長い年月思う存分生き抜いた寂聴さんに盛大な拍手を捧げてご冥福をお祈りいたします。
同じ2021年には3月1日、書家の篠田桃紅さんが107才で、橋田寿賀子さんが4月4日、95才で亡くなられています。人の命は平等に必ず終わりを告げる事、心して悔いのない日々を送りたいと願っています。

瀬戸内寂聴さん
2022年11月01日更新