絵手紙を頂いて嬉しい!絵手紙は「描く楽しみ、投函する喜び、お返事を頂く嬉しさ」。1994年7月、友達に誘われて東京駅前の中央郵便局で行われた小池邦夫先生の「七夕・絵手紙講習会」に行きました。この会は小池先生がボランティアで毎年、7月7日に行っているもので友達は抽選に当たったから是非一緒に行きましょう、と言うのです。私は絵を描くのは全くダメで気乗りしなかったのですが、その日は築地明石町の聖路加国際病院に二週間後に迫った股関節の手術のための血液採取があったので、気軽にお付き合いしました。旧中央郵便局は薄暗く湿っぽいコンクリート作りのだだっ広い講堂に30名くらいの人が集まっていました。各自の机には紙・硯・筆・私にはピーマンが乗せてありました。まず、小池先生は、野口英雄のお母さんシカさんがアメリカにいた英世に出した手紙のコピーを黒板にはりました。長文ではありましたがほとんど判読できません。内容は「はやくきてくたされ いしよのたのみてありまする」何度も頼んでいます。英世はシカが文字を書けるとは思っていなかったので大変驚いたそうです。小池先生が協調したかったのは、手紙は心である、という事でした。字や絵は下手でも、相手を思う気持ち、一筆、一筆に込める相手を思う気持ちが大切である!という事でした。英世は15年ぶりに帰国し、母との再会を果たし約2か月の滞在でニューヨークに戻り、その後二度と日本の地を踏むことは出来ませんでした。
今日もまだお会いしたことのない茨城県日立市の永見美代子さんからの絵手紙を頂いてコロナ禍に咲くサツキの花に見入りました。

野口英世の母

サツキの花
2022年04月24日更新