公園の桜は雨と風ですっかり散りました。「花の命は短くて 苦しきことのみ 多かりき」林芙美子が色紙などに好んで書いた短詩です。女性を花に例えて楽しい若い時代は短く、苦しい時が多かった自らの半生をうたったものです。桜の花は日本人にとって格別の思いを抱く花なんですね!公園と我が家の間の道路には花びらが積もってそれはそれなりに風情があります。道路側の植え込みに芝桜が満開になって、道祖神を彩っています。埼玉県熊谷の若い石工さんと知り合って、彼が掘る素朴な石像が気に入って天草や川崎に送ってもらったうちの一つです。道祖神は路傍の神様です。疾病や悪病を防ぎ縁結び、旅行安全、子供と親しい神様として古くから集落の境や村の中心、道の辻、三叉路などに祭られていました。いつぞや、お賽銭が置いてあって吃驚しました。反町石材店の東狐さん、お元気でいらっしゃるかしら? その節はお世話になって有り難うございました。

芝桜
2022年04月06日更新