私は、1934年12月20日に生まれました。今日満81歳になりました。昔、母に「私は何時頃生まれたの?」と聞いたことがありましたが、五人目の子供の私の生まれた時間は「忘れた!」と云いました。母子手帳もなかった時代です。思いがけない長い命を頂いて、自分でも吃驚します。健康だった主人が3カ月で逝ってしまい、病弱な私が生き残っている不思議さ、人の命は分からないものです。お祝いのメールや電話、寄せ書き、お花を頂いて感無量です。以前お寺の白石洋子先生から聞いたお話が忘れられません。薬師寺の高田高胤師と会食した日に、その日がお誕生日であることを話すと「それはおめでとうございます。」とおっしゃられて「お母様がご健在なら、すぐにお電話をなさい」と電話を取り寄せられたそうです。お誕生日は生まれてきた喜びは、お目出度い事ですが、産んでくれたお母様にお礼の気持ちを伝えなさい!という事なのですね。私も、28年前に父のもとに旅立った母の遺影に「お母さん、ありがとう!」と手を合わせました。母の写真に向き合っていると、涙が溢れます。亡くなるまで、子供のいない私を心配してくれました。「お母さん!沢山の人達のお蔭で元気に幸せに暮らしています、心配しないでね!」母は、じっと私を見つめてくれました。さぁ~、明日から又、頑張ろう!!

誕生日-4
2015年12月20日更新