10月になりました。カレンダーがだいぶ薄くなって、えっ、残り2枚? 毎日、高く澄み渡る青空を流れゆく雲を眺め、こし方行く末を思いながら、暑からず寒からず、爽やかな時を楽しんでいます。1日は衣更え、7日は長崎くんち、8日・寒露・十三夜、10日・国民の祝日スポーツの日、17日・神嘗祭、21日・秋土用の間日、22日・時代まつり、23日・霜降です。(天草三曲会)でお浚いした『秋の七種』がすぐに浮かんできました。。万葉集の山上憶良の歌、作曲:野村正峰です。「秋の野に 咲きたる花を 指おりて かき数えれば 七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」。朝顔の花は桔梗の事らしいのですが桔梗は大好きな花です。絵手紙にしても描きやすいし紫の顔彩に群青色を少し足すと素敵な色になります。コスモスや金木犀、菊の花、果物もお魚も野菜ものもあれこれ楽しみです。
今月は是非天草行きを実現したいと願っています。去年12月5日に帰宅したきりですので10ヶ月ぶりです。
私の好きな「落ち葉」:詩 ポール・ベルレール 訳上田敏 をご紹介します。

  「落ち葉」 秋の日の ビオロンのため息の身にしみて ひたぶるにうら悲し。
         鐘の音に胸ふたぎ 色変えて涙ぐむ 過ぎし日のおもひでや。
           げにわれはうらぶれて ここかしこさだめなく とび散らう 落ち葉かな。
       
学生時代のこの詩が妙に忘れられないで記憶に残っています。10月も感染に気を付けて秋の空と木々の梢、落ち葉にも関心をもって心豊かに過ごしたいと願っています、よろしくお願いいたします。
2022年10月01日更新