門前の夏椿がちらほらと落ちています。薄緑の茂った葉に隠れてあまり目立たないのですが、落ちている花を見て見上げればひっそりと羽陰に咲いています。別名(沙羅の花)です。朝に白い花を咲かせて、夜には散ってしまう一日花のため、「愛らしさ」「儚い美しさ」という花言葉だそうです。別名(シャラノキ)。平家物語に登場する沙羅双樹とは異なる植物ですが、遠い昔、お釈迦様が亡くなった時に近くに二本の沙羅の木が生えていたとされ、三大聖木の一つだそうです。私は毎年この花を見るたびに(あぁ~、お釈迦様のお花だ!)と仰ぎ見ています。今年もその時期になりました。

「夏椿・沙羅の花」
2022年06月12日更新