『明王』

七世紀になって密教が興ると「明王」が出現します。明王は、仏教の教えをなかなか聞き入れずに、激しい煩悩を持った者を、有無を言わせず説き伏せて正しい道に引き戻す役目をしています。その為すさまじい憤怒(怒り)の形相をしているのが特徴です。日本には空海がもたらしたと云われており、不動明王を始め、阿弥陀如来の化身とされる大威徳明王や明王の中で唯一、慈悲のまなざしの孔雀明王など様々な種類がみられます。(浄土宗新聞より抜粋)

写真は神奈川県・円宗寺蔵、不動明王坐像。

 

仏像の種類と特徴-3

 

2015年02月04日更新