私は昭和九年十二月二十日生れ、今日満八十歳の誕生日を迎えました。

三歳の時父が結核で亡くなり母の手一つで五人姉兄の末っ子で育ちました。病弱だった私が思いがけない永い命を頂き、私自身吃驚しています。これまでの年月、両親や姉兄、そして婚家の両親、主人にも良くして貰い有難い事と最近特に強く感じます。いつぞや、母に「私は何時頃生れたの?」と聞いたら「忘れた!」ですって!それほど母の子育ては大変だったのでしょう。残された短い時間を皆さんのお世話になりながら、楽しく送りたいと思います。お花やメール、バースデーカードが届く中に、一編の詩がありました。

 

            『傘寿という傘』

 

                傘寿という傘をさし 雨ニモマケズ 歩いてゆこう

                   八十になったら 仏さまから傘を頂こう 天蓋のような 美しい傘を

                        なにごともなってみなければ わからないものであるが

                 傘寿ということばも 文字もいい  美しく生きたいものである

                                                       坂村 真民

 

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2014年12月20日更新