久し振りで懐かしい歌舞伎座の前を車で通り過ぎました。渋滞していますのでゆっくりと観察できました。時間的に午前の部が始まる前で、観客の皆さんが入場しているところでした。12月の歌舞伎座は、市川海老蔵改め、13代市川団十郎白猿襲名披露・八代目市川新之助初舞台。午後の部で二人の襲名披露の(口上)があります。暫く歌舞伎にも遠ざかっていますが、こちらの襲名公演もコロナで延期になっていました。私は、高校生の時に浅草千束の親友、木下富子さんのお母さんがお料理屋の中居さんをしている関係で誘われて初めて観劇しました。当時は先々代、所謂、花の海老さま、と呼ばれた団十郎の時代でした。花道のすぐ下で仰ぎ見た海老さまはそれはそれは綺麗でした。品格のある風姿、華のある芸風、良く響く美声、その後、宮尾登美子さんの「きのね」が出版されて海老さまの生い立ち、先代団十郎をトイレで一人で生んだ妻・堀越千代の壮絶な人生、多少のフィクションがあったのでしょうがこの小説は13代団十郎の両親をモデルにしています。13代を襲名した団十郎も好きです。襲名公演も是非、どこかで観たいと思っています。

歌舞伎座
2022年12月26日更新