3月29日(土)、新橋演舞場での3月公演は市川猿之助のスーパ歌舞伎Ⅱ(セカンド)「空を刻む者」-若き仏師の物語ーです。現代劇俳優の佐々木蔵之介さんを迎えての公演も今日が千秋楽です。豪華絢爛、今回はお二人揃っての宙乗りで観客を沸かせました。公演が終わって何回もカーテンコールがあって私達も総立ちで惜しみない拍手を送りました。が本当に最後の幕が上がると、もう、吃驚しました。何んと猿翁さんが椅子に腰かけて両手を高く上げてご挨拶をしているではありませんか!左手に白い手ぬぐいを握りしめ、「すみからすみまで、づづ・づいっと・・・」の仕種で何回も何回も客席を見回しています。又少しお痩せになったようで、痛々しいご様子ですが紫いろっぽい服に綺麗なマフラー、黒いソフト帽をかぶられて。とてもダンディーです。お声は出なくてもさぞかしご満足の事であろうと、涙が出ました。
春爛漫、銀座の桜見物も出来、何んと心の和む一日であった事、有難い一日でした。
2014年03月29日更新