加藤の義母は裕福な材木屋の長女として生まれ、男4人女4人の兄妹として育ちましたが3月10日の東京大空襲でその生活は一変しました。義母はそのことについて話を聞かせてくれることはありませんでした。今では8人兄妹の一番下の隆治叔父さん一人となりましたが療養中、主人の弟や従姉妹たちと交流があります。空襲で亡くなった祖父母は土地や借家を沢山持っていたようで義母達が健在なうちに処分をしていましたが、最後の土地が残っている事が知らされました。ごく僅かなものですが、司法書士や弁護士の先生によってその相続人は10名、書類を揃えて5人が集まりました。これだけの時間が経ってしまうと、いろいろな問題も発生しすぐには解決出来るとも思えませんが、69年目の3月10日を迎え改めて戦争の悲惨さを痛感し、厳粛な気持ちで今日1日を過ごしたいと思っています。

2014年03月10日更新