9月29日、中秋のお月様を眺めました。満月も三日月様も、その時々の夜空を仰ぐとき、いつも先だった懐かしい人達が住んでいる処、天草をも照らしているであろうと思いを馳せます。
中秋を愛でる行事は古く中国の唐時代の「中秋節」に遡り、稲の豊作を祈り,芋類の収穫を祝い、お茶やお酒、月餅などを楽しみながら、月を眺めて農作物で助け合った仲間や家族を慰労して、お月様に感謝をする行事が日本に伝わってきました。十五夜は毎月旧暦15日のお月様で、中秋の名月は旧暦8月15日のお月様で、言い換えれば十五夜は毎月、中秋の名月は年に1回です。秋は気温が下がり空気中の水蒸気が減るので月がくっきりと綺麗に見えるそうです。会いたい人の居るお月様に飛んで行きたい、38万キロ、時速80キロの自動車で走り続けて6ヶ月、夜のしじまに立ち止まって手を合わせました。
「月見れば ちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど」 古今集 大江千里
「心にも あらでうき夜にながらえば 恋しかるべき 夜半の月かな」 後拾遺集 三条院
2023年09月30日更新