6月9日の歌舞伎座柿葺落興行第3部・夜の部に続いて17日は第二部を観に行きました。「寿曽我対面・ことぶきそがのたいめん」と河竹黙阿弥の新古演劇十種の内の「土蜘・つちぐも」です。「寿曽我対面」は日本三大仇討ちのひとつですが、工藤祐経に片岡仁左衛門、曽我兄弟に菊之助と海老蔵、花魁役に七之助・孝太郎・芝雀と綺麗な舞台です。菊之助の十郎は和事、海老蔵の五郎は荒事と云う対照的な役柄で歌舞伎の様式美が堪能出来ます。「土蜘」は私にとって初めての演目で土蜘の精に人間国宝の菊五郎、源頼光朝臣にこれまた人間国宝の中村吉右衛門の豪華な顔触れです。土蜘の精が千筋の糸を繰り出して戦う場面は圧巻です。今日もロビーには役者さん達の奥さんがご贔屓のご接待にお顔をお見せになって華やかな雰囲気でした。

 

歌舞伎座柿葺落6月興行第二部-10

 

2013年06月19日更新