6月の歌舞伎座柿葺落興行第3部を観ました。その1、「御存鈴ヶ森・ごぞんじすずがもり」、その2、「助六由縁江戸桜・すけろくゆかりのえどざくら」です。「鈴ヶ森」は梅玉の白井権八、幸四郎の幡随院長兵衛で暗闇の中の所作が面白いお芝居です。首都高速の鈴ヶ森インターを降りると、第一京浜国道沿いに今でも大きな石碑にひげ文字で「南無妙法連崋経」と書かれた遺跡が残り、刑場の跡地として東京都の遺跡になっています。二人はこの刑場の露と消えたわけですが、時代が違いますので鶴屋南北の創作と云う事になるそうです。今はイヤホーンガイドがあって、劇中の台詞や概要を説明してくれますので、とても分かりやすくなっています。その2、「助六」は打って変って華やかな舞台です。目も目映いばかりの照明に、吉原仲之町の遊郭(三浦屋)の門前となり、煌びやかな衣裳の花魁達、海老蔵の助六の黒の着物に紫の喧嘩鉢巻き、蛇の目を挿して足音も高く花道から登場です。少し痩せたような感じですがとても綺麗で花があります。幸四郎の口上、揚巻の福助、その他、三津五郎、菊之助、七之助、吉右衛門、菊五郎と花形役者の總出演で賑やかな楽しい舞台です。6時の開演から終わってみれば9時半です。見上げる歌舞伎座もライトアップされ、夜の銀座もまだまだ車も人も賑やかに行き交っています。17日・第2部、20日・第1部、運よく切符が取れましたので、又、楽しみにしています。

 

歌舞伎座柿葺落6月興行第三部-1

 

2013年06月13日更新