志柿の宮崎記代子さんから枝つきの晩柑を頂きました。見事に大きくなった晩柑が二つも付いていて白い花がびっしりと付いています。大きめの花瓶に入れて倒れないようにして間もなく、部屋中に甘い芳香が漂ってきました。こんなにしっかりと香りを楽しんだことはなかったので吃驚しました。横浜のお寺さん「正行寺」のお施餓鬼法要が近づいていますので、これを描こう!と思い立ち大きな和紙に描き始めました。文字は「般若心経」にしました。手を洗い口を漱ぎお香も焚きました。得も言われぬ香りの中、心を鎮めて無心に描き上げました。描き終わって緊張した心を解きほぐした時、(これが、至福の時と云うのであろう)、と満ち足りた思いに感謝しました。

 

至福のひと時-6

  

2013年05月19日更新