令和5年8月31日、伝えたいメッセージと素朴な絵と言葉で一枚のハガキに込める「絵手紙」の普及に尽力した小池邦夫先生が胃がんのため狛江市の自宅で亡くなりました。享年82才でした。友達は読売新聞の死亡欄で知ったそうですが、朝日新聞には掲載されていませんでした。私が小池先生の講習会に初めて、いやいやながら友達に誘われて、東京駅前の旧中央郵便局を訪れたのは1993年、平成5年、今から30年もの昔の事でした。薄暗く広い講堂で大勢の受講者の中、ピーマンが置かれた机に座りました。その時の小池先生のお話は、「下手でいい・下手がいい」。野口英世の会津の母、シカさんがアメリカの英世に送ったたどたどしい手紙、「手紙は心である」を強調されたのを覚えています。たまたま兄が天草の慈恵病院に入院、絵手紙を毎日描いて送りました。絵手紙の交流を通じて沢山のお友達が出来、学び学ばれて日々の生活を彩ってくれました。小池先生、たった一度の出逢いでしたが先生のお蔭で私の老後の人生は楽しいものになりました。心からの感謝とご冥福をお祈りいたします、お疲れ様でした、安らかにお眠り下さい。合掌。

訃報
2023年09月07日更新