台風24号が沖縄近辺を北上しています。川崎も朝からさほど強くなく細かい雨が降っています。そこはかとなく金木犀が香り、庭の花水木がその色を秋色に変え始めました。明日は文姉の27回忌の法要を営むことになっています、お天気具合で延期しましょう、と話し合っていますがお花の準備だけは済ませました。
文姉は、胃癌を患い平成4年10月4日、東の空がほのぼのと明るくなるころ、静かに息を引き取りました。東京医科大学付属病院でした。前夜、11時ころ、足元のテレビで何処かの紅葉のニュースを視て「綺麗ね!」と呟きそれが最後の言葉でした。そのあと、一寸咳き込んだかと背中を擦っていましたが、その後意識がなくなりました。姉たちを急いで呼んで様子を見守り、翌朝先生がお見えになり、手当てをして頂きましたが願いは叶わず60歳の生涯を太く短くそして華やかに駆け足で走り去ってしまいました。あれから26年、姉が残した赤坂の日本料理「伊志井」はTBSの前にあって国会議員の先生や会社の社長さん、タレントの人達で繁盛し板前の希望で継続することになり、お座敷の予約がある日などママの代理で出掛け,主人が亡くなるまで5年間続きました。  「過ぎ去りし 時は夢か幻か 木犀香り 姉偲ぶ雨」  忘れられないあの日あの時、終日、姉を偲びます。

姉の法要-1


2018年09月29日更新