その代表作「春の海」で知られる宮城道雄先生は、明治27年神戸で誕生、父菅 国治郎は学問の神様菅原道真の一字をとって「道雄」と名づけました。小さいころから目を患い、8歳の時筝曲に出会い、すっかり箏の音色に魅せられめきめきと上達し、入門わずか2年たらずで筝曲と三絃のお免状を与えられました。以後、400以上の名曲を残し、昭和31年6月25日午前2時50分ころ関西演奏旅行の途中刈谷駅の東ガード付近で列車から転落、芝増上寺で告別式、62歳の生涯を閉じました。私は学生の頃でしたが、このニュースを聞いて衝撃を受けた事を記憶しています。全国各地に先生を顕彰し記念館や記念碑、数々の遺品が大切に保存され、生前書斎として使われていた「検校の間」は国際登録有形文化財」は在りし日を偲ぶことが出来ます。東京上野の山の「谷中霊園」で眠っています、私も加藤のお墓がありますので一度お詣りさせて頂こうと思っています。

楽聖宮城道雄


2018年09月09日更新