7月18日、105歳で亡くなられた聖路加国際病院の名誉院長・日野原重明先生の、朝日新聞連載の「あるがまま行く」に「読者の皆様に最後のごあいさつ」と題して最後のコラムが7月29日に掲載されました。
5月の下旬に最終回を意識して口述筆記したもので「私からのメッセージを終わりにしたいと思います」と、沢山の人達に最後まで有難うございました、と述べられ自宅の庭に咲く薔薇の花々に思いを寄せられ、名医らしく、ごく自然にご自身の限界を見極めたうえでの幕を引かれ、その見事さに感涙しました。私の股関節の担当医の黒田先生が、日野原先生の腰にベルトを巻いて、大きな声で何とか立ち上がることが出来るように励ましたそうです。病院の中で日野原先生を見かけたことは一度もありませんが、院長室はいつも入り口が大きく開けられ正面に大きなツボにお花が入れられ、リハビリ室に出向く患者さんはそれを見ながら廊下を歩きます。
今日は、青山葬儀場で告別式が執り行われます、敬虔なクリスチャンであられた先生が神に召され、天国えの旅立ちを天草の空からお見送り致します、合掌。

日野原先生「最後のごあいさつ」


2017年07月29日更新