9ヶ月後に迫った東京オリンピックのマラソン・競歩の開催地問題で、昨日の4者協議が開かれ、札幌市での開催が決まりました。移転に伴う費用は都に負担させない、その他の競技は会場変更しない、等の条件付きでした。最終決断権はIOCにあり、小池百合子知事はこれを「あえて申し上げるなら合意なき決定だ」と断じながらも従うしかなかった様子です。1964年(昭和39年)の東京オリンピックは、10月10日から24日までの15日間。今回は真夏の一番暑い時、そして「選手ファースト」を重んじるにしては、何故この時期を選んだのであろうか?と疑問に思っていました。それが、今朝の(朝日新聞・視点)を読んで納得しました。以下、引用します。
「夏季五輪の(終わりの始まり)になるのか。(暑い東京でマラソンは出来ない)という国際オリンピック委員会(IOC)の強行姿勢は、五輪の開催時期に無理があることをあらわにした。IOCは選考段階から開催時期を7月15日~8月31日とするよう、立候補都市に求めていた。(中略)IOCが7,8月開催を求めるのは、巨額の放送権料を払う米テレビ局に配慮し、欧米の人気スポーツのシーズンと重ならないようにするためだ。(中略)時は流れ、今年9月から10月にドーハであった陸上の世界選手権は、暑さ対策でマラソンと競歩を夜中に行ったが、棄権者が続出。五輪の花形、マラソンを東京が失う引き金になった。今回の件が「春季五輪」「秋期五輪」と云える時期への移動を促すきっかけになれば、五輪史に残る出来事になるだろう。(合意なき決定)とファイティングポーズをとり続けた小池知事には、さらに踏み込んだIOCとの議論を期待したい。」
とあり、一応その理由を納得しました。選手の皆さん、会場はどこであれ、頑張って下さい!
2019年11月02日更新