10月26日(土)、宇土市三角町三角西港の浦島屋2階のホールで「三角あこうの樹の会」の演奏を聴きに出かけました。朝、11時の熊本行きの産交バスに乗って、左手に有明海を望みながら(天草五橋)を渡って約1時間半の道中で三角西港に着きました。三角西港は、山を削り海面を埋め立てて新しい港湾都市として築造されました。明治中期の産業形成期における石炭輸送の発展を示す物証であり、三池炭鉱の良質な石炭を中国へ輸出するための輸送のインフラとして、近代的な石炭産業の発展を示す物証であり、「明治日本の産業革命遺産」として2015年、世界文化遺産に登録されました。爽やかな海風を浴びながら埠頭にたてば、目の前は「三角の瀬戸」と呼ばれる穏やかな海、有明海と八代海を繋ぐ穏やかな航路です。左手に天草五橋の一の橋を遠望しながら、お弁当を広げる家族ずれ、釣り糸を垂らして佇む人、行き交う船の白い波頭、往時の賑わいを偲びながらのひと時を過ごしました。

2019年10月27日更新