片付けをしていて前に買ったお扇子が出てきました。銀座の「鳩居堂」で求めた自分で絵を描いて作れるお扇子です。勿体ないので描いてみました。要のネジを外して広げますが、折りたたみの紙がのびないので、デコボコしていて描きにくいです。表に開いた花、裏面に蕾、文字は、土井晩翠の詩「星と花」から引用しました。
      同じ「自然」のおん母の  み手に育ちし姉と妹
             み空の花を星といい  わが世の星を花といふ
         かれとこれとに隔たれど  にほひは同じ星と花  笑みと光を宵々に
                替はすもやさしき 花と星
        されば曙雲白く み空の花のしぼむとき 見よ白露のひとしずく
                        わが世の星に涙あり
好きな詩です。ときどき一部を引用しています。扇面には、(空に花 地に星)と書きました。この夏は、失敗作でもこれで過ごします。

扇子にカサブランカを描く


2017年05月04日更新