夜の部のハイライトは猿之助演じる「奴道成寺」です。道成寺ものはいろいろありますが、立役が踊る趣向で演じられる代表的な作品です。紀伊の国の道成寺の鐘供養に現れた狂言師左近が様々な踊りを披露します。中でも、おかめ・ひょっとこ・お大尽の三つのお面を用いての踊りが眼目、廓の遊女・遊女の許に通う客・幇間の様子を面白可笑しく踊ります。踊り手と後見の息の合った早技のお面のやり取り、華やかに大きな拍手の内に手拭いが客席に投げ入れらて終演となりました。猿之助さんの踊りも見事でした。終演8時20分、3か月ぶりの舞台を堪能して、9時少し過ぎ帰宅しました。

「奴道成寺」
2017年04月08日更新