お仏間を造る時、襖絵など自分で描こうと思いました。棚の襖には「般若心経」を書き、仏画は青山のNHKの仏画講座に電車で通いました。身を清めて、部屋には香を焚き静かな環境で心を鎮め、敬虔な気持ちで始めます。仏画はお手本を下敷きにして、美濃の薄い和紙で鉄線といわれる針金のように細くまっすぐな線で輪郭を描きます。色を付けない仏画は「白描画」と言って落ち着いた感じで好きです。その後、表参道の表装教室に通って掛け軸にする技術を学び、今は掛け軸を作る機会はありませんけど、その時に習ったいろいろな事は何かにつけて役立っていると思います。その当時の事いろいろ思い出しながら並べてみました。矢島想月先生の絵も何枚かありました。想月先生はご無沙汰していますが、足利で「日光親善大使」をなさってお元気だそうです。

2020年06月14日更新