全12曲の中でナレーションが入る曲があります。「なみだれの梅」という後奈良天皇の世の悲恋物語です。ある年の祇園祭に美しい花笠は、凛々しい若者正佑と出会いますが、二人の恋は成就せず、花笠は正佑の後を追って大阪の地へ赴きますが、力果て死んでしまします。正佑は「花笠、許してくれ 来世はきっと夫婦になろうぞ」。花笠のお墓にポツンと梅の木が育ち、毎年沢山の花をつけます。でも、風もないのに(ホロロン、ホロロン)と白い花びらがこぼれるのです。まるで花笠の涙のように( ;∀;)。人々はこの梅を(なみだれの梅)と名付けて後世に伝えました。

2025年01月26日更新