メールを良く使う人は知っていると思いますが、
メールのあて先を指定する場合、主に「To」「Cc」「Bcc」の3パターンが使われます。
この3パターンですが、どういうふうに使い分けていますか?
通常、なにも意識せずに相手にメールを送信する場合あて先の
メールアドレスを指定するかと思います。
多くの場合、あて先を指定しただけの場合、Toが使われると思います。
意味的にもそれで正解だと思います。
To(宛先)は、メールを送りたい、本来の相手に対して送る場合に使います。
つまり、5人いて5人とも本来の送信相手なら5人みんなにToで送ります。
ではCcは?
Ccは写しとして本来のあて先の他に送りたい相手がいる場合などに使います。
例えば、Aさんにメールを送信したいが、BさんとCさんにも通知としてメールのコピーを
送信しておこう! という場合にBさんとCさんあてにはCcを使ったりします。
わかり易く言うと、Aさんにこんな内容のメールを送ったよ!
BさんとCさんもついでに送るから見てね!
という感じです。
さて、ここで問題が生じます。
AさんとBさんとCさんにメールを送る場合、
ToやCcでメールを送ると3人とも送信先のあて先が丸見えになってしまいます。
例えばAさんが受け取ったメールはBさんとCさんのメールアドレスも見れてしまいます。
他の2人も一緒です。
Aさんが受け取ったメールの例)
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宛先 : Aさん<asan@aaa.jp>,Bさん<bsan@bbb.jp>,Cさん<csan@ccc.jp>
差出人: Zさん<zsan@zzz.jp>
本文 : このあいだはお世話になりました。
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宛先は、BさんにもCさんにも同じように表示されます。
つまり同報で送信した人たちのメールアドレスが全ての人にわかってしまいます。
Aさん、Bさん、Cさんがそれぞれ全く知らない人だったらあまりよろしくないですね。
その問題を解決するのがBccです。
たくさんの人にメールを送る場合、受け取った人全てが送信された人たち全部のメールアドレスを
見れてしまうのがまずい場合に使います。
Bccで送られたメールは送信された人のメールは自分のアドレスしかわかりません。
何人に送信されたか、誰に送ったかなどは受け取った人には確認できません。
Bccは主にメールマガジンなどで使われています。
メールマガジンをToやCcで送ったらメールマガジンを受け取ってる人同士のメールアドレスが
全部共有されてしまい、悪用されかねませんねw
このように、To、Cc、Bccは用途によって使い分けないといけません。
業務などで複数の全く関係ない人たちにメールを送る場合、Bccで送信せずにToやCcで送信したら
会社によっては処罰の対象になる所もあります(・・・よね?w)
よく、携帯などでメールアドレスを変更した場合「メールアドレス変わりました」と
メールを送りますが、これをToやCcで一気に送ってしまうとあなたが送った人達全員に
その人たちのメールアドレスも教えてしまう事になります。
送信リストの中の人たちにとってはいい迷惑ですねw
なので、複数のメールをいっぺんに送る場合は必ずBccを使いましょうw
まぁ、送った相手を全員に知らせたい場合はToやCcでいいと思います。
ちなみにメール送信に使うSMTPというプロトコルですが、
これはTo、Cc、Bccを区別しません。
では、何が区別するのか?
メールを転送するためのソフトウェア(メールサーバーに常駐しているプログラム)などが
これらの情報を見てBccだった場合はあて先の人以外のメールアドレスを除外します。
じゃあToとCcはメールサーバーでの処理はどう違うのでしょうか?
全く同じです。
ToとCcは受け取った人に対しての意味をアピールするだけで、
メールサーバーでの扱いは全く区別されませんw
「あ、Toで来てるから自分あてだな」とか「Ccなら中身だけ見とくか」みたいな。
どうですか?
メールアドレスの変更通知を送るとき、送り先の人たちに
その人たちのメールを晒してしまった事がある人はいませんか?
もう送ってしまったものは仕方ないので、今後はBccで送るように気をつけましょうw