七十二候だより いのちの暦 [第60回]
第二十四候 小満 末候
麦秋至 ばくしゅういたる

口永良部島、無医村のお医者さん。

片寄斗史子



麦秋。麦の秋、つまり刈り入れは、初夏、梅雨の前。
真夏の日差しに爽やかな風。
まだひんやりとした空気が残る、少し前の初夏とは違う、
南の国の初夏のような気候です。
南の国に初夏があるのかどうか……。

日本列島は活火山の島、
と習いましたが、本当にそうだなと
知らされる噴火が続いていますね。

口永良部島。くちのえらぶじま。
新岳(しんだけ)の噴火で初めて知った方も
多いと思いますが、私は、ひょんなことで、
最近、ご縁ができました。

久保利夫さんというお医者さんが
70代後半になって、最後の仕事に、
生まれ故郷の口永良部島の診療所に決めた、
と2、3カ月前のニュースで知りました。

それまでも、世界の病院、日本の無医村を
回っていらしたようなのですが、
最後の仕事場をふるさとの、
お医者さんのいない診療所に決められ赴任されそうです。

ニュースを知って、その経歴にも興味がわき、
お話を伺いたい旨、連絡いたしました。


                    by 千惠香

「毎日が発見」の編集を手伝ってくださっている
ライターのお一人に鹿児島出身の方がいらして、
お盆の帰省時にでも訪問できればとお尋ねしていた矢先の
噴火のニュースでした。

赴任早々の出来事ですが、
口永良部島のお生まれですから、きっとご無事で
住民の方のお力になっていらっしゃることと想像しながら、
初めて知る小さな南の島に思いを寄せています。
どうか、みなさま、ご無事でありますように。

超高齢社会になって、年金を受け取る世代にも
仕事や働き方が重要なテーマになってきました。

定年後に、やってみたかった仕事をやってみる。
ちょっと手伝いに行く。
など、先は長いと思えば、生涯をかける、といった決心はなくても
身軽に自分のため、誰かのため、社会のために
働いてみる、といったことも、相手方次第ですが
許されるのではないでしょうか。

仕事。働くことは人生でもっとも大事な意味を
もっていると思います。
長生き時代は、死ぬまで、
そのテーマを抱きしめて生きること、といってもいいでしょう。

本当は、いまの時代、
年金世代に限らず、すべての世代が
与えられた肉体と環境の中で、今一度
働くということを考えたほうがいいなとは思っていますが。

夏空を眺めながら、
田んぼの実りはよく知っていても
いちめんの麦畑の実りは知りません。
日本ではどこにいちばん広い麦畑があるのでしょうと、
夏空を眺めながら想像します。

早々と、熱中症に気をつけましょう。

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毎日が発見
2015年06月02日更新