ご無沙汰しておりました。

片寄斗史子編集長のメルマガを
拝読しまして
このブログへの転載を始めることにしました。

片寄ワールドをお楽しみくださいませ^^

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七十二候だより いのちの暦 [第50回]

第十候 春分 初候
雀始巣 すずめはじめてすくう

陰から陽へと移ります
片寄斗史子


四節気 春分にはいりました。
週末21日の土曜日は、春分の日でした。
春のお彼岸。

東京は風のない、穏やかな、
それこそ、ちょっとぼんやりとした春日(はるび)の
始まりでした。

続く日曜日は晴れやかな光となり、
いいお彼岸でした。
なるほど、確かにかわいい雀がよく似合うお天気です。

春分の日は、
一年で一番日が短く、陰の極みだった
あの、冬至の日、一陽来復から日が伸び続け
長かった夜と短かった昼の時間が
同じになる日です。

この日を境に、今度はぐんぐん陽気がよくなり
夏至の日にピークとなり、
長かった昼の時間も夜の時間と同じになるのが、
秋のお彼岸、秋分の日というわけです。

両手を真横に伸ばしてみれば、
頭と足で、ちょうど、そのめぐりの
軸を体で感じることができます。

陰から陽へ、陽から陰へ。
なぜ人生に陰があるのかと、ふと思えば
それはやはり、陽への道を歩む張り合いをと
神様は考えたのではないかと思います。
せっかく陽になっても
陽ばかりでは、とても陽の保持のための
努力をしない、つまらない人間になるだろうからと。

こうして暦の中に身をおいてみると
さまざまな言葉が
実感となって届く気がします。

同じ週末、千秋楽を終えた大相撲春場所。
優勝した白鵬横綱の問題発言はさておき、
横綱が大鵬親方を最後に(確か)見舞ったとき、
「がんばれ、がんばれと、
がんばれを7回も言ってもらった」と
短く話していたことがありました。

がんばれ、がんばれ、がんばれ、がんばれ、
がんばれ、がんばれ、がんばれ、と大鵬親方は言った、と。

この話は私の心を打ち、
(だいたいに私はリフレインが好きなのです)、
心がうちひしがれたとき、
ネをあげたくなるとき
「がんばれ」を7回、そっと言ってみます。

この七十二候だよりを3回休んだことで
“お見舞い”のメールを
いくつも頂戴いたしました。

ああ、あの人もこの人も読んでいてくれたんだと
心にしみました。ただ、
ほとんどの方が具合が悪いのではないかと
心配してくださって申しわけないことでした。

以前なら、仕事の忙しさが手に余ってのことと
思われるだけだったでしょうが、
体の具合が悪いんじゃないかと思われるように
なったのは年齢がありますね。
けれども、やはりそんな心配をかけた私であったこと。

いろいろあるのは、みんな同じ。
陽に転じて、がんばれ、7回でいきましょう。
人知れず、そっと自分に。

あらためて、私の綴りを読んで
くださっている方すべてに
心よりお礼を申しあげます。

3.28
                                       西の久保公園にて

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2015年03月28日更新