「メトグルコ」が発売開始からやがて1年となり、長期処方が可能となる。

これと同時に「メルビン」の発売が中止される。


 どういうことかというと、大日本住友製薬が「メルビン」と有効成分の化学組成が同じだが賦形剤がいささかことなる「GLUCOPHAGE」を輸入し新薬とみなして「メトグルコ」と命名し、小幅ではあるが値上げし、メルビンは発売中止になるということです。


 おまけに、メトグルコは2250mg/日まで認められ、他のメトホルミン製剤は750mgまでで、85歳以上は前者が要注意投与、後者は禁忌などという規約もついてきます。


 まさに、悪代官が賂で動いた(悪代官が厚生労働省で越後屋が大日本住友製薬ということ)、ととられても申し開きできない、厚生労働省のとんでもない暴挙とは思いませんか? なんとも不透明で、理論的背景に乏しいdouble standardだと思います。


 これも厚生労働省お得意の、上司が知らない課長決裁なのでしょうか?


 本省の技官が地方の社会保険事務所を指導する会合で挨拶する中に「医学的見地は極めて重要ですが、本日は健康保険の運用面に不適切なところはあるか否かを検討したい」などと話されるそうです。これで、どこの大先生の論文を引用しても、海外のノーベル医学整理賞学者の説を持ち出しても認めない、という強い意志を示していることになります。


 健保制度化の医療で認められていないのだから、750mg/日以上使うときには、メデットやメトホルミン「ゾロ」からメトグルコに替えれば大丈夫です。と、恭順の意を表しておられる先生もいらっしゃいますが、このような厚生労働省の差別に対して、わたしはささやかながら抵抗し、「メルビン」発売中止後は「メトグルコ」は決して採用せず、他剤を使おうと思います。

キーワード: メトグルコ
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