(わ・わ・わ情報誌1号)
赤 ち ゃ ん と の か か わ り:
子育てを楽しむ♪
赤ちゃんのきもちとことば
乳幼児期の子どもたちの気持ちはまだいろんな感情が一緒になってしまいやすく、 すぐにパニックになってしまいます。
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不快な状態に陥ると赤ちゃんは 「嫌だ! 避けたい! 怖い! じっとしていたくない!」 などの感情の嵐が心の中に吹き荒れ、 手足をばたつかせてなきだします。
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その時にお母さんがやってきて 「あら、おなかすいたの?」 「これ、嫌なの?」 「ああ、 寂しかったのね」 「あら、 冷たかったのね」 などと赤ちゃんが感じていると思われることをことばにしてやって代弁してやると共に、 その不快な状態を取り除いてやる (抱き上げたり、 おしめを替えたり、 汗を拭いたり、 おやつをやったり …) ことによって、 赤ちゃんは自分の気持ちを入れる引き出しを心の中に作ってゆくのです。
この 「赤ちゃんの気持ちを代わって言ってやる」 ことを 「共感的なことばかけ」 といいます。
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これは普通のことばかけや話しかけること以前の 「気持ちの引き出しとしてのことば」 を子どもが獲得するために必要な関わりなのです。
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これがないと子どもは自分の気持ちを捕まえきれずに、 パニックを起こしやすくキレやすい子どもになりかねません。
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ことばが出る前の 0歳~1歳ころ、 お母さんはたくさんの共感的なことばかけをしてあげましょう。
1歳を過ぎるころから赤ちゃんはことばをしゃべりはじめます。
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もちろん個人差はありますから、 早い遅いを心配することはありませんが、 ことばというものは本来コミュニケーションの道具で、 伝えたい相手があって始めて成立する双方向的なものです。
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この時期の赤ちゃんとのコミュニケーションにおいては、 とくに育児語といわれる 「大人同士が話すより ちょっと高いトーンの 抑制のある短いことば」 で子どもに話しかけることが大変重要だと言われています。
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特に、 赤ちゃんが落ち着いて気持ちがいいとき、 つまり食後や眠りにつくときにしっかりとお母さんの声 (子守唄や読み聞かせ、 お話) で包んであげてほしいと願います。
( 山田真理子 NPO法人子どもとメディア著作・発行 )